2019/03/14

続・学生たちがつくる家

みなさん、こんにちは。

前橋市にあるフェリカ建築&デザイン専門学校が取り組んでいる、在学中に実際の家づくりを行う「家創りプロジェクト」で造った家の見学会が催されましたので、お邪魔してきました。


2018年9月に開かれた見学会で、構造を見せていただいた建物です。

前回の見学会の様子はこちら

どのように仕上がったか気になったので、見せていただきました。
基本的に、予定通りに完成しているようです。
2階を子ども部屋だけにした、1階だけで生活できる間取りを採用しています。
屋根の傾斜を生かした吹き抜けも見どころの一つでした。


左手が玄関、右手がキッチンです。
奥は寝室と浴室に繋がります。
木を見せたナチュラルなデザインを基本にして、落ち着きのあるブルーをところどころ組み合わせていました。
面白い点としては、玄関とリビングに繋がっている小上がりの和室があります。


障子を開くことでで玄関からもアクセスできるようになります。
写真では見えませんが、玄関側には木製のベンチが造り付けてありますので、靴をはく際にも便利に使えそうですし、昔の住宅によくあった土間のように、ちょっとした来客対応も可能でしょう。
キッチンから見える南側の窓には縁側のようなデッキがあったり、道路側の目隠しに木格子を使ったりと、土地側に合わせて和のテイストを盛り込みつつ、今風の暮らしが快適に過ごせる住まいになっているようでした。
また、完成してからは見えませんが、耐震性能にもずいぶんこだわったと、学生さんに説明してもらいました。


建築に携わりたいという志をもった学生が、社会に出る前に家を一軒建てるプロジェクトに参加できるというのは、全国的にも珍しいようですし、何より学生にとってかけがえのない経験になるのではないでしょうか。
どんな仕事も同じかもしれませんが、一人前になるまでの道のりは簡単なものではありません。道半ばで諦めてしまおうと思うことがあるかもしれません。そんなときでも、すでに家づくりを行っているという経験は、きっと若者たちの背中を押してくれるのではないかと感じています。
こうした取り組みは大変でしょうが、可能な限り続けていただきたいものです。
次年度はどんな住まいが計画されるのか、今から楽しみです。

ちなみに、このプロジェクトで建てた家は、原価に近い価格で販売しているそうです。
気になる方はチェックしてみてください。