2016/09/26

丸喜製材さんの「庭園を眺める平屋」

こんにちは。編集部のサトウです。
 
先日、高崎市内で開催された
丸喜製材さんの完成見学会
「庭園を眺める平屋」に参加してきました。
 
 
 
 
木・和紙・石・瓦など、
昔から日本の家屋に馴染みが深い
自然素材を組み合わせて造ったそうです。
 
 
まずは、見学会のタイトルにもなっていますが、
こちらの和室からの眺めが素晴らしいんです!
 
 
 
ここが由緒ある料亭や旅館かと見まごうようなこの庭園、
建て替える前のものをそのまま生かしたと伺いました。
 
 
この眺望に、さらに落ち着きと気品をもたらしているのが、
こちらの欄間ではないでしょうか?
見事な細工に見とれること暫し・・・。
 
 
そして、床は檜の無垢材。天井には杉を張り、
壁を和紙で仕上げた空間は
すがすがしいこと、この上なく。
 
 
そんな自然素材にこだわって造り上げた空間に合わせて
ダイニングセットは「工房凜」さんにオーダーしたそうです。


キッチンとダイニングとの間は、ポリカーボネートの建具で、
状況に応じて仕切ることができる設計に。

 
 
梁(クリの無垢材)を現した玄関ホール。


玄関の庇がカーブを描いている様子、
写真から伝わりますでしょうか?
雨樋を設けていないこともあり、
屋根の水が流れやすいように
緩やかに勾配をつけてあるそうです。
 
 
持ち送りは、県産のクリの無垢材を用いています。
山の斜面に曲がって生えている木、
その特徴をこうして生かしているんですね。
 

施工中に大工さんが休憩をとるために造ったと伺っていましたが、
これです。これ。移動式の休憩室、はじめて見ました!
 
そしてなんと、室内は壁材のサンプルを兼ねていました。

 
左/黒土壁のかきおとし
右/漆喰の“押さえ”

 
青い部分が漆喰の“磨き”です。
同じ漆喰を用いても、色をプラスして磨き上げることで、
全く違う雰囲気になるんですね。
触らせていただきましたが、ガラスのような硬質な質感でした!



いつもは大工さんの休憩室なのですが、
今回のような見学会では、作品の展示場にもなるんですね。
 
丸喜製材さんの見学会にお邪魔すると、
いつも発見☆、そして驚き!があるのですが、
この日もまた、新しい試みの数々に頭がさがることしきりでした。
 
関心のある方は、問い合わせてみてくださいね。